今回のテーマは、「後継者がみるべき財務の視点。まず、何を学ぶべきか」です。

後継者は、経営者になるために、どんな財務の視点を持つべきでしょうか?

従業員と同じ視点ではないですし、
経理担当と同じ視点でもない、
税理士などの専門家と同じ視点でもない。
経営者だけがもつべき視点というのがあります。

何が違うのでしょうか?

以下の3つの視点で、違いを整理していきます。

(時間軸の視点・内側と外側の視点・組織の視点)

時間軸の視点

まずは、時間軸の視点です。
過去、現在、未来、のどこを中心にして財務を見るのか?
従業員や専門家は、現在をそのまま切り取って見ますし、経理担当は、過去を中心に見ていきます。
経営者は、未来に視点をもって、財務状態を見ていきます。
経営者が、過去や現在だけの視点で見てしまうと、成り行きの経営になってしまうかもしれません。

内側と外側の視点

内側と外側の視点というのは、
会社の内側から経営活動を踏まえて財務状態を確認するのか?
それか、会社の外側から財務状態を通して経営活動を見るのか?
この違いです。
経営者や従業員は、内側から財務状態を見ますが、専門家や経理担当は、外側の視点で見ることが多いと思います。
これは、あまり言われる視点ではありませんが、よく勘違いがおこる、とても大事なポイントです。
経営者が専門家と同じように財務を外側の視点から見ていると、残念な評論家のような経営者になってしまうかもしれません。

組織の視点

会社全体でみるのか、チームで見るのか、個人で見るのか。
組織のユニットの大きさによる見方の違いです。
とうぜん、経営者は、まずは大きな視点、全体像で見るべきです。

まとめると、

未来に向けた、全体の状況を、財務で確認するのが、経営者の視点

と言えます。
後継者も経営者になる存在なので、同様の視点を求められます。

では、そうした視点をもつために、後継者は何を学ぶべきでしょうか?

後継者ば、まず財務のこんな見方を学ぶとよいと思います。

たとえば、
現在もうかっているか?だけでなく、未来に向けて財務状態が儲かる体質なのか?を見る視点を学んだり、

たとえば、
現在つぶれそうか?だけでなく、未来に向けて財務状態がつぶれにくい体質なのか?を見る視点などを学ぶとよいでしょう。

もちろん、学ぶべきはこれだけではないですが、簿記などの細かいルールをお勉強するのではなく、まずは未来に向けて大きな視点を学ぶことから始めるとよいと思います。

ありがとうございました。

後継者の学校 代表 大川原

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